国連等の国際機関で就職を希望する方への参考情報です。
JPO派遣制度は、各国政府の費用負担を条件に国際機関が若手人材を受け入れる制度で、外務省では本制度を通じて、35歳以下の若手の日本人に対し,原則2年間国際機関で勤務経験を積む機会を提供しています。日本では外務省の国際機関人事センターが窓口となり、毎年2、3月頃に申し込み締め切りで、応募者は書類審査に通れば、面接・筆記試験を受け、その後合格者は国際機関にてJPOとして勤務します。対象の機関は国連事務局だけではなく、UNICEF・UNDP・WFP・UNHCRなどその他の国際機関に派遣される可能性があります。
JPO試験|外務省 国際機関人事センター(mofa-irc.go.jp)のサイトに詳細が記載されています。
国連事務局YPPは、国連事務局の若手職員を採用するための試験で、国連オペレーション支援局で実施しています。
日本人が国連職員になるための主な3つの方法のうち、空席公募、JPO派遣制度以外に、国連事務局に就職する方法の1つです。年に一度試験が行われ、書類審査、筆記試験、面接を経て、合格した方はロスター(合格者名簿)に掲載されます。合格後は、ポスト(P1またはP2)の空き状況に応じて、ロスター掲載者の中から選考が行われ、ポストに採用されます。応募資格としては、日本国籍を持ち32歳以下で、英語かフランス語での勤務が可能であることで、学士取得者(もしくは取得予定者)が応募できます。毎年応募される職種の分野が異なり、例えば政務・社会問題・統計など、分野ごとに異なる試験内容になっており、英語かフランス語での関連分野の知識を問われ、専門分野に関する文章作成(Essay Writing)などの試験問題が課されます。世界中の若手職員候補が応募してくるので、非常に優秀な試験結果を得ないと合格は難しいですが、合格後には大学卒業後から国連事務局で勤務する機会が得られます。こちらも外務省国際機関人事センターのWebページの情報が分かりやすいです。
国連事務局ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)への応募|外務省 国際機関人事センター (mofa-irc.go.jp)
(国連のUN CareersのWebサイトにもYPPについての詳細や採用プロセスについての記載があります)
国際機関におけるインターンは、業務の現場や組織文化を実際に組織の中に入って経験することができ、そういった人材需要を理解することができる有益な方法です。国際機関でのインターンを経験しておいた方が国際機関の組織文化や業務などを理解している分、その後国際機関でのポストに応募した際にその経験が選考において有利に働くことも多いですし、将来的に国際機関で働く意思がある学生や卒業生の方にはぜひ国際機関でのインターンに応募してください。国連事務局のインターン情報はUN CareerのWebサイトからも検索できますし、国際機関人事センターのWebサイトおよび他の国際機関の情報も参考になります。
※本学では4月と9月の年2回、OECD(経済開発協力機構)のインターン募集を行っています。応募要項はKULASISに掲載しています。
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